東京No.1親子『夜鷹と夜警』

ザ・スズナリの客席最前列は舞台から2メートル離れた場所。桟敷席はなし。約2時間の公演で、途中に換気タイム*1がありました。この換気タイムの仕切りも、前説なんかも全て佐藤銀平が進行。このあと芝居本編の役の数も思うと八面六臂どころじゃない活躍です。
彼に限らず全員が複数の役を担ってぶん回す小劇場公演、めちゃくちゃ楽しい。装置を使った入れ替わりも鮮やか。主人公は主宰のお二人かと思いきや、安藤聖演じる議員の娘の物語もぐぐっと立ち上がってくるのでした。さらにはメインの話と全く関係ないところで村上航扮するバールのようなものを持った男の物語がわんわんと響き渡る時間もあるのでした。一人ひとり泥と脂がしたたるほどに魅力的。新しい場所、新しい日に向かう理由としてこれでもかというくらいに迫る、この場所この日の行き詰まりようと絶望がありました。夜の物語の終わりにまだ明日が見えない。ただ出てくる人たち物凄く生きていた。

*1:を兼ねて佐藤B作の昔の映像を皆で見る時間。