こまつ座『人間合格』

チケット持っていた友人からの誘いで、新宿は紀伊國屋サザンシアターへ。5か月ぶりにブログ書きます。チケットを取っていた演劇やお笑いの公演が概ね中止になり、先週も、3月から8月に振替になっていた空気階段の単独中止のお知らせがきて、コンビニで払い戻しをしてきました。やっていいもんか行っていいもんかから、今も難しい。ここのところは在宅の仕事が続いていてほぼ人と会わずにいられることもあり、あとはこまつ座さんのサイトの説明読んで、行ってきました。
物語は太宰治と二人の友人の友情を描いていて、観終えるとそれが全てと思えるくらいに密度があった。戦争や政治思想の話、人間失格なダメさの話も多分にありつつ。自らの情けなさの中にありながら良い世界を目指そうとするのだよなーというのが伝わってきて、青春と人間と文学の匂いに満ちていました。すごく遠く感じたり近く感じたりする。ワンシーンだけの人物も含め全員の描写が充実していて、丁寧に稽古したのだろうなと後から思う。それは当たり前の話で、稽古から困難であろうこの時期だからわざわざそんなことを思うのかもしれません。太宰(津島)役の青柳翔もとてもよかったです。よくも悪くもの心優しさが滲み出ていた。後半に出てくる3人の再会の場面、態度と目線でとても多くのことがリズムよく語られていくのが本当に心地よくて、ずっと見ていたいくらいでした。“場の空気”がぐいぐい興ってゆく感じ。「興行~!読んで字の如く~!」て思ってた。まじめに良かったんだから「~」とか使ってなさんなよって話ですが。だから私もどっか浮かれてんでしょうね。久しぶりに観た芝居が面白くて、劇場に足を運んだ甲斐があったと思えてよかったです。