『喜劇 なにわ夫婦八景』

今野浩喜出演の大阪松竹座。大阪に行くタイミングに合うと気づいてチケット取ったら初日でした。こういう形で大阪松竹座に行く機会ができるとは思ってなかった。桂米朝・絹子夫婦の物語。
絹子さんがOSSKの出身で戦後は自分でもダンスショーのグループを立ち上げたりするので真琴つばさが沢山踊ってくれるし、漫才師役が池乃めだか西川忠志だし、松竹に限らず大阪の芸能文化が満載。皆さんとにかく持ち技を惜しみなく披露していくスタイルで、今野も若かりしざこば役でブサイク呼ばわりされまくっていた。独演会の楽屋シーンなどあるのですが、落語も聞きたいなという気分にさせてもらいました。そのざこば御本人も米朝の師匠役で出演しているのですが、花道に登場したときの拍手の温かさひときわでしたよ。客席が緩む感じがあった。最初のシーンの終わりで米朝役の筧利夫から「台詞覚えてください」と頭下げられてましたし、もうひとつのシーンはひたすら手紙を読むテイで読んでたし、ですけどお客さんにとって抜群におなじみの存在なのが伝わってきました。本人と言えば五代目米團治もサプライズでちょこっと出演していた。劇中の米團治内博貴が演じていて、縁側からサンダル履いて花道へ走ってくところ、履くのに手間取るや否や諦め、手で持って走ってったのが可愛らしかったです。物語は夫婦の名場面オムニバスという感じで次々切り替わってく。米朝が痔を抱えつつの独演会で、弟子たちが楽屋で「世間は知らないだろうが大変なことになっている」と半ば楽しそうにタライとか準備しているシーンがなんだかよかったです。