ナカゴー特別劇場『ひゅうちゃんほうろう -堀船の怪談-』

いつも土日に観にいくナカゴーを、今回は平日夜に取ってみた。発売日に買ったので売り切れていた訳ではなく、阿佐ヶ谷夜8時なら可能だと思ったから。去年観たのはよしもととの企画とかなので、所謂生粋のナカゴーは1年近くぶり。変貌を感じた。
この変貌は、今回たまたまこうなのだろうか。ゴールデンウィークに本公演やるそうなのでそれを観ればわかるのだろうか。2018年はナカゴー特別劇場で『まだ気づいていないだけ』を上演、直後の本公演で『まだ出会っていないだけ』を演っている。でも、今日のは今日ので、もう世界が完成されて閉じたようにも感じた。堀船の妖怪、伝説の人さらい「ひゅうちゃんほうろう」と対峙する人々の話。いつものおかしみを湛えながらも物語はぬるりと立ち上がって、いつものヒートアップも見せながら、しかし終盤で明らかになる事実が私たちの心を一気に飲み込んでゆく。そこからはもう終わりまで、求めるように手を引かれていく感覚があった。直前の一言、一挙動で頭の中に生まれる的が順に打撃されていく。康次郎の過ちから始まる物語だけれど、それが最後の戦いで吐く台詞の強さに繋がるのもドラマとして強い。ラストは儚い。妖怪ひゅうちゃんほうろうの心にまで思いを馳せてしまう。こんなにドラマ性にはしゃいでますけど今回もおかしいのはおかしくて、「ひゅうちゃんほうろう」の語感や唐突な相槌、康次郎のビジュアルなどちゃんとイカレています。あと今回、例のアレを小学生がやるのですが、アレはもともと凄く小学生的な態度のものだと思うので、ここに還ってきていることにちょっと感動がありました。