八月納涼歌舞伎

お弁当買って第一部を観にいきました。「伽羅先代萩」を七之助が演るというのを楽しみに。もうひとつの「闇梅百物語」は夏休みーって感じのオバケ物でした。カッパとタヌキが一緒に出てくるので某カードのCMのこと考えてしまった。
伽羅先代萩」の七之助の政岡、何度か動物的な印象を受けました。鶴千代を守りながら我が子・千松を見つめるあのシーンもそうだし、食事の支度をするシーンなども。母ライオンを思わせる、というとベタ過ぎてちょっと嫌ですけど、品位と本能が身体から同時に迸っていた。人間的なムダの印象がない。いいものを見た。千松の勘太郎は健気でいじらしい。歌声や、頭を抱えて伏せたときこちらを向く両袖や、命を失ったあとの小さな横顔も。あと、可愛いばっかりじゃなくて、毒入りの菓子を自ら頬張って箱を蹴散らす一連は紛れもなくヒーローだったのでここに書いておく。楽しみだなあ。長三郎もとても健気だったけど、黙って座っているときなど泰然とした空気を漂わせていて笑わせてもくれるのだった。ずっと見てられる。八汐の幸四郎、めちゃくちゃ効いている。見れば見るほど腹が立つのよ。見事にクセを立たせなさる。ラストで登場する仁木弾正ももっと見たくなる。というか、イヤホンガイド借りてたんですけど床下に行くところで弾正の話と男之助の話で情報量が爆発してた。いやいやどういうことよ。マンガなら前後の巻も買い揃えてしまうやつだよ。