いだてん

人見絹枝、菅原小春、凄かった。どの表情も雄弁でした。ロッカールームのあのシーン、共感なんて到底追いつかず、ただ彼女から吹いてくる豪風に煽られて涙が出たような感覚。800mのシーン、あのように語りを伴いながらにしてこんなにも臨場感が生まれるの、総合すると演出の力ということなのだろうなあ。話芸的でありメディア的でもあって、ひとりの走りがこんな風に皆の心に届いていくものになるんだなあと噛みしめた。実際当時生中継なかったのですもんね。新聞社内では皆が一緒になって一喜一憂していたけど、陸上が勝つと河野が言葉にならず、水泳が勝つと田畑が泣いていたの印象的でした。体協での選考会議で、選手の心は監督・コーチが守れよと喚く田畑に金栗さんの表情が動いたのも印象深い。どこを切っても言葉に表れないものがこれでもかというほど詰まっている。相変わらず田畑さんは切れ目も遠慮もなく喋っているけれど。カクさんフォロー大変だと思うけど長生きしてまーちゃんのことビンタし続けてください。女子のオリンピック出場という初めての地平に踏み出すにあたり、いろんな人の中でシマちゃんが生きていて後ずさりを食い止めたと思う。人見さんに降りかかるプレッシャーに金栗さんのこと思い出すし、戦略を練り現場でも指示を与える仲間がいることに当たり前でない価値を感じる。全て積み重ね、即ち歴史の為す業だ。