神保町花月本公演『予言者たち』

ナカゴー×よしもと公演。ここで言うよしもとはライスとサルゴリラです。但しサルゴリラは赤羽がバイク事故で降板してしまったため児玉のみ、そして代役には金山寿甲が入っていました。ラーメン屋の親父役。既視感からの安心感である。神保町花月は新しめのきれいな劇場で、座席が独特でした。ナカゴー組からは川上友里、高畑遊、川崎麻里子、野上篤史といった精鋭が登板。ナカゴースタイルの"開演前"からかっちり始めていて「挨拶代わりや」と言わんばかり。もちろん挨拶もしっかりしたしあらすじもしっかり喋った。
で、この開演前の一組目で登場した関町がこの時点でナカゴーのオーラを纏っていてまず吃驚した。声が出ているしムキムキでこそないが重量感がある。関町は初めて観たときに南海キャンディーズ山ちゃんが「手芸部のブス」と紹介して以来やはりどこか手芸部的に見てきたので、ナカゴーとのこの相性のよさは意外でした。まったくパワー負けしていない。田所の役どころもたいへん効いていて、特に予言者となってからのバカさったらなかった。延々とこちらの気の緩み心の隙間に躍りこんでくるどうでもよさ、黙っていてほしさ。児玉も怒りの呪われフェイスが素晴らしかったです。役者っぷりが輝いていた。よしもとの劇場の本公演ということで、彼らにアテて書いていたりするのかな。途中の台詞で赤羽をイジったりとプレーンナカゴーではあまりなさそうな形も見られたり、ただこの劇団がこの劇場でやるってだけで終わらない良いタッグだったのではと思いました。後半は全員予言者というスーパーナチュラルストーリーながら、予言の力に各自差異があるというチューンナップが笑いとドラマを生み出していてとても楽しい。なんかちょっとシェークスピア的なところあるんじゃないかと乱暴に思ったりする。今回も過去作品と同名の人物が出てきているし、そろそろナカゴー世界の年表が欲しくなってきています。途中から笑っちゃって自分じゃ覚えていられない。