いだてん

兄の上京、母の見送り。お兄ちゃんと居るときの四三はなおさら若く少年らしく見える。東京で四三と居るお兄ちゃんも愛情に溢れていて、二人とも表情がとても良い。浅草十二階で弱音を吐いた四三に兄ちゃんがかけた言葉「お前がそぎゃん弱虫やったら、100年後のいだてんも弱虫ばい!」、路面電車で去り際に言った「勝とうなどと思うな」、どちらも深く沁みた。格好も振舞いもどう見ても田舎者だったけど、田舎者でも著名でなくても立派な人はいる。早くに父を亡くした四三に父親的な存在の人は何人もいるけれど、爆走独走のトップランナー面目躍如の実次さんであった。東京観光に同行してた美川君の自覚なさげな優しさもとてもよくて、彼は絶賛くすぶり中ではあるけれど、四三のことをいやな目で見るような感じにはなってないんだよな。素直に心配してくれて、けどそれでいて寮の皆の応援ムードには交じってこない。簡単に「こういう奴だ」と割り切れないままでいてほしい。そして出発の日の三島家である。駆けっこがお遊びの腹っ減らしに過ぎない時代、それに打ち込むという弥彦の行動を「恥」と考えるのはあの家にとっては間違ってなくて、でも弥彦という子は、弥彦そのものは「誇り」であることも疑いない。それは矛盾しないし弥彦にも伝わったと思う。よかった。実際誇るべきナイスガイだもの。駅への登場の仕方どうかしてるけど。つまりそういうことなんだろう。あとスヤさんの嫁ぎ先のお義母さま、僅かな時間で抜群の男前ぶりを見せてらした。