いだてん

テーマ曲直前の「行ってくれるね」「行きとうなかです」「なにーっっ!!」「(ショック顔)」で爆笑。嘉納治五郎金栗四三、なにひとつ噛み合っていない。先週の抱擁が与えた感動どこ行きましてん。校長室のシーンは一貫して笑いと真剣の二大車輪が互いに譲らず火花が散るほどに走って、結果物語が極めてまっすぐ進んでいく様に痺れました。四三がいくら勧められても嘉納先生の前で決して座らないこと、オリンピックがそもそも何なのかもさっぱりわかっていないこと。どう見ても笑っちゃうけど同時にあの頃の一日本人の姿なんだと知らされる。そんで本当に無かったんだな日本にオリンピック。1話で嘉納先生が役人相手に憤慨したけれど、才能ある若者ですらまだ知らないんだスポーツを。そのことでまたエキサイトしてしまう嘉納先生も、後日四三が改めて校長室を訪ねた際に穏やかにオリンピックのこと説明する嘉納先生も、ひとりの人間として深く一途でまた多面で、見ているこちらの心を掴んだ。この合間で中国人留学生のために大借金を決意し、そのこともあって四三に渡航費自腹で出したほうがいいみたいなこと言ってしまう、その諸々含めて。とつけむにゃあ御人だ。この人がいなかったら事は動かなかっただろう。そして可児さんは胃袋幾つあっても足りないくらい穴開きまくるだろうな。しかし可児さんが作ったトロフィーもここまでドラマに絡んでくるとは思いませんでした。無駄金ではないと言ってくれた嘉納先生と、それ以上責めずに結局何人行けるのかを尋ねてくれた永井さんとか。トロフィーを返すと言った四三とか。学生を守るための借金でぐったりした気持ちの時にやってきた別の学生が真面目に申し訳なさそうにトロフィー差し出す姿、そのときの嘉納先生の気持ちよ。オリンピックのことちゃんと話せてよかった。あとは金である。あー金難しいー。そしていよいよ地図で示すほど明白に、花火が照らすほど鮮やかに、四三と美濃部孝蔵の駆ける道が重なる。早く孝蔵の落語聴きたいなあ。森山未來は身体だけでなく言葉でも躍動を操ってる。