いだてん

第5回、そして第1回へ。こうして5回をかけて第1回、始まりの物語を見る。ここまで金栗四三嘉納治五郎も色々を経ているのに、こうして見るとここが、この日この時この場所がスタート地点としか思えない。世界記録より20分以上速いというのが、どこか現実味を欠くようにも、そして世界にまだ含まれない“未開”にいるようにも響く。夢のようなノンフィクションの始まりを描きだすフィクション。楽しいなあ。そりゃ可児さんも泥酔するよ。溢れる優しさが一切出ない顔質の永井さんの鬼フェイスもよかったです。実際相当な人数がリタイアしたのだった。鬼フェイスでは播磨屋も負けてない。播磨屋の新しい物語もここからだ。美川くんの物語はまだ始まらない。大きな猫を抱いて、胃を弱らせ饅頭を断るばかり。三島天狗の物語もまだ始まってはいない。三島天狗の清々しい主役気質、生田斗真で見た後に実在の三島弥彦の顔を思い浮かべたりしていた。さて一方の浅草、美濃部孝蔵の物語もいよいよの幕開き。ずっと黙って見てたけど終始円喬の格好よさときたらなかった、声出そうだった。松尾スズキ、どうした技を持っているのか。円喬がなんの素振りもなしにただ格好よかったから、孝蔵の憧れが素直に流れ込んできた。だから円喬の鰍沢を聞いた孝蔵が車の幌を出そうとした一連で少し泣きそうになったんだ。