爆笑問題 with タイタンシネマライブ #59

行くときはいつも公演数日前にチケット買うタイタンシネマライブ、今回流石に発売当日の夜に押さえた訳ですが、まー物凄い勢いで各館完売してったという。曰く、神田松之丞効果。こうしてテキスト打ってても名前一発で出ますもんね、もうすぐ名前変わりますけど。シソンヌ、空気階段もゲストに名を連ねてどうにも隙なしの座組です。実際全組抜かりなく面白かった。なんて素敵な金曜日。
空気階段ほんとうに素晴らしかったな。個人的には「タカヒロです」て聞こえた瞬間もう爆発していた。どうしてあんなことを。ボックスステップ踏みながら己のテレパシーとハモるピンクのおじさん耐えられない。カメラがしっかり寄るの勘弁してほしい。他の仕事との兼ね合いでエンディングには登場しなかったけれど、代わりに今週爆笑問題カーボーイにゲスト出演してくれてそれがお釣り来るくらい楽しかったからいいんだ。大体エンディング大巻きでしたからね、講談師が持ち時間10分オーバーしたせいで。オーバーしたことよりもそれを最後に言い残して我々を喜ばせる確信犯ぶりがわるい奴ですよ。神田松之丞、披露したのは30分+10分バージョンの中村仲蔵。座って眼鏡外すや否やフルに劇がかって始めた。マクラも無しに。めちゃくちゃ吃驚した。ラジオじゃさんざん場末とこき下ろしていたタイタンライブ、そこに集まる客層を信頼してのやり口か、或いはついてこれない奴は置いていく、後でいくらでも引き込めるということか。いずれにしろ憎い。実際彼の演技はレーザービームの速さで熱を帯びた。講談て数えるほどしか観たことないけどこういうもんなのだろうか。役者の家柄に生まれていない、所謂"血"のない役者が芸の工夫でもって光り輝いた瞬間を切り取った物語。フューチャーヒーロー以外の何者でもない。今週はつくづくこういう話に恵まれている私だ。仲蔵の葛藤も歓びも息が止まるような静けさの中に紡がれていく。あの人あんなに喋っているのに静けさが猛烈に伝わってくるんだから不思議だな。白塗りの斧定九郎を初めて観た芝居好きのおっさんが帰ってきて知り合いに淡々と語るくだり、歯を食いしばりながら聞いていた。そういうのを目撃してしまった瞬間の客の気持ちなんて、わかり過ぎるし想像もつかないよ。終わってヒョコヒョコ舞台を去っていく松之丞に私も私の両隣もその隣も拍手を送っていた。ライブビューイングの映画館で。ほんとうはその前の各演目もずっとちょっと拍手したい面白さだったけど、ここでどうにも零れてしまった。直前のシソンヌも面白かったもの。シソンヌのは、出てくる二人にとっちゃ何ひとつ笑いごとじゃなくて、見ているこっちにも笑っちゃう気持ちと笑っちゃわない気持ちの両方が湧いてくる。凄いのよ。直後のBOOMER&プリンプリンも凄い。堂々たるゼロスイッチャーでした。喝采ものです。あとここに関しては今回エピグラフが「ブレーメンの音楽隊」で「くふう」の3文字が入っていたのでもう座っているのに倒れそうになりました。仲蔵があんなに祈り求め、客たちが賞賛した「工夫」は、動物音楽隊にもBOOMER&プリンプリンにもほのぼのと貫かれているという。勘弁してくれよ。大トリ爆笑問題、ここ数日のめでたいことも残念なことも見事に詰め合わせ絡め合わせてて痛快でした。「落ち着けよ!」からのいったん素に戻るくだりもソーキュート、でもそれがなくてももう天井に届くような楽しさだった。いいライブ。書ききれないけどアイデンティティ終盤の演出ワアッてなったしダニエルズの物語ピタッときたし脳みそ夫はいつもあんな調子なのにずっと耳傾けちゃうしまんじゅう大帝国はあの話題でディズニー触ってゾワとさせるし、日本エレキテル連合はもうずっとギャーとなって、ウエストランドはやっぱり好きです面白い。エンディング、早く楽屋に戻っていま放送してる己のラジオ聴きたいとごねる松之丞に対し「俺も早く家に帰ってピカソ見なくちゃ」と返す太田光にも、私と隣の人は大きく手を叩いた。帰り道の雨にすらニヤついてしまう。魔法ですね。