いだてん

お父さんの魅力とともに始まる大河ドラマは間違いない、勝手にそう思ってる。今作の父上は日本のスポーツの父、嘉納治五郎。抜群にチャーミングだった。やっぱ凄えな役所広司。この人がセンターに立つとすぐ、この人の気持ちと一緒に物語を歩いてゆける。現代にいる私たちの気持ちにまで貫通する風を吹かせる嘉納治五郎だった。「楽しいの?楽しくないの?オリンピック」。はっとしちゃう。柔道してるシーンほとんどないし、スポーツなるものの説明してても周りの人にまださっぱり伝わってないけれど、ずっとやってきて、この嘉納さんは何か掴んだんだろう。スポーツの素敵さについて。そうなら確かにライトマンだ。そんな嘉納さんに“面白くない”話を繰り返し聞かせる杉本哲太永井道明も凄くいい。悲劇の側面をこうして何度も確かめて、当たり前のように誰もそれを望んでいないはずなのに、そいつはずっとスポーツの隣に居る。全てを吹き飛ばしてしまうくらい、韋駄天は格好いいし勝利は心地いいものだから。今日の第1話に最後の最後で駆け込んできた金栗四三、ほんとうに格好よかった。姿がよかった訳じゃない、誰より速く走ってきたからだ。特別だった。隈取が見えるほどに。嬉しくなるよ。切なくもなる。オープニング映像も誰より清々しくて主役だった。隅田川を泳ぐ田畑さんだってアザラシみたいな目で可愛らしかったですよ。車夫の清さんもミニゴリラみたいで可愛い。標準語にちゃんとなってて面白い。孝蔵は汚くて何者でもなくて、楽しみです。健気な可児さんのことも楽しみです。いろんな時代と場面があるけどどの人もこれからどんどん面白くなるんだいう匂いがしていてもう目の数が追っつかないよ。ですんで天狗倶楽部のことは、またいくらでも書く機会ありそうですし今日は割愛。あんなにまっすぐ健康と馬鹿、元気の権化を体現する集団にしてるのはやっぱり生田斗真だろうなあ。