そこから奏でまSHOW! Vol.2

日々の勤めを労って大阪はZepp Nambaへ。前に来たのがチャウ大だったかと思うんですけど、今日も似たようなものです。出演者各自で歌う時間と、皆で大喜利。言ってしまえば椅子のない寄席だ。Vol.1は経験者たち*1が声を揃えて「2度目はないと思ってた」と言いきるほど確かな手応えのなさだったらしく、では何故実現したのか。我々観客がふんわりと抱いていた予想を岡崎体育が端的に表現してくれたので引用しておきます。「イベンターの力が強い」。そして「民生さんの、謎の根性」。
とはいえイベンターも民生さんも前回の手応え不足は重々承知で、開催にあたり企画の見直しが行われたとのこと*2。舞台上にはお題の書かれた48の札が吊るされ、それに従ってなんらか歌うという。出演者は48個全てについて万全に準備してきたという。成果はすぐに出ました。1つめに選ばれたお題・英語禁止で全員がヒットを連発。ずっとこのお題でやっていたいという強気なんだか弱気なんだかよくわからない発言も出たほどです。どれも素晴らしかったですが個人的には岡崎体育布袋寅泰「スリル」*3と、奥田民生BOØWY「NO.NEW YORK」*4を推したい*5。改めて振り返ってみるとほとんど酒の席の延長線上で、私の記憶酔いもいずれ醒めることを思えば、こんなところに拙く書き残すこともやや憚られる。ただ、先日NHK『SONGS』でもコメントしていたQUEEN好き岡崎体育が「フレディ・マーキュリましょう」なるお題を自ら選んで臨んだ「さくら(独唱)」は、どこに出しても恥ずかしくない、酔っ払いおじさん達のダジャレやモノマネとは一線を画すアクトであったとお伝えしておきたい。あの熱いコール&レスポンスに始まり、霞みゆく景色の中で聞こえてきたのは「WE ARE THE CHAMPIONS」でした。サビに合う。後半戦は酔ったOTによるかの名曲「バンザイ」への悪質タックル*6が続きトータスがむくれる荒れた試合展開。山崎まさよしも止めねえどころか加勢していた*7。結果トータスがキレたおした語気で歌う「ええねん」*8が大変よかったです。最後に皆なかよく歌った「贈る言葉」のときも、トータスが一番ロン毛のヅラ似合っていたよ。無論、4人とも一人のときはちゃんとしていた。いつものように卓越していた。岡崎体育が新曲を、さいたまスーパーアリーナでついにライブやるって発表した日の夜に眠れなくて作ったという曲を聞かせてくれて、こんなに真っ直ぐ歌ってるのをこっちもこんなに真っ直ぐ聴いているって伝わればいいのにと思うくらい真っ直ぐ聴いた。だって彼まだ20代なんだ。飲み屋で他の3人が老眼の話とかしだして全くついていけなくなる若者なんだ。たまアリ成功してほしい。いつものように「民生くんはユニコーン、トータスくんはウルフルズまさよしくんは福耳で分割さ。バンドざまあみろ!」とも言ってました*9。2番手トータス松本大喜利前で本当にまだ何だかわからないし客がどういうつもりで来てんだかもよくわからんといった様子で現れ、腰かけて客見て「歌いにくっ」て言ってみせたその2秒後に「笑えれば」歌いだしたの痺れたな。ひとりで喋ってると意外とふわっとした猫の話とかするんですね。山崎まさよしは何度でも改めていい声だなーと思える。今年も彼の「お客さーん!」が聞けて嬉しいよ。フレディに負けないコール&レスポンスの渦を作ってくれた。「セロリ」のときどうもお客さんが具合悪くなったのか、サビ前あたりからギターは続けたまま何度か声をかけて、OKが出たところでそのままサビの最後の一行に戻ってったの、ああー止めながら続いていたんだなと思いました。OTは「ヒロシマドライブ」歌ってくれたのち「これだけ聴いてもわからないと思うけど流れがある」「Youtube見て」とすっかりユーチューバー。それでも「さすらい」聴いているとさっき岡崎体育聴きながら巡らせたような瑞々しい思いがまたやってくるようで、やっぱり凄いなと思う。お題「吐き出しましょう」に「小声で歌いましょう」を掛け合わせて披露した安全地帯はもはや息の音でしかなかったのに「恋の予感」だとわかったのでそれも凄いなと思った。かくして3時間半に及ぶイベントは幕を閉じ、OTはVol.3への手応えをひとりごち、トータスは次があるなら仕返ししたると息巻き、あとの二人は特にやりたいとも言ってませんでしたが出ないとも言ってませんでした。

*1:山崎まさよし岡崎体育

*2:東京でリハーサルも開いたが主に前回のDVDを見ただけであとは飲みにいったとのこと。

*3:babyが出てくるネタいくつかあったのですが、この曲で「乳児」に置き換えたのが秀逸。先輩方も「ニュジニュジ乳児!」としきりに口にしては感嘆していた。

*4:「ひとっ風呂浴~び~て~、Wow…」と歌いかけてWow wowは英語だと気づき、どう言い換えるかと思いきや「ヨヨイヨイ」。電撃が走りました。

*5:何に。

*6:「イエー、よかったー、ザーイ、よかったー」とか「はこだて~」とか。

*7:このくだりの中で彼が長渕風に構えて歌うシーンがあったのですが、歌マネはともかく同じように腰を落としてても吃驚するほど長渕みがなかった。圧倒的な気質の差。

*8:ボケカスコラ的なものが多めに加わる。

*9:直後に深く詫びてました。