平成中村座 十一月大歌舞伎

昨年の名古屋以来の中村座、今回は夜の部に。楽しかったです。とても楽しくて劇場出てからも暫く楽しかったー、楽しかったーと子どものように口走ってしまった。これも先月に続き十八世中村勘三郎の追善で、とても楽しく、そして時折不在を悔しく思う時間が訪れもしたけど、それはいいことなんじゃないか。価値が失われないことは。
舞鶴五条橋よかったなー。牛若勘太郎の凛々しさにいちいち感激したし、弁慶とのシーンはいちいち心躍った。役者の親子という関係性ということだけじゃなくて、牛若丸と弁慶の関係性のために、息の合った動きの瞬間があるのがとても嬉しい。そう思わせるの素晴らしいことではないかしら。花道を退場してゆく姿まできりっとしていて立派でした。そして踊る弁慶の跳躍の高さや、花道にひとり残って見せる低い重心の姿勢や、これまた心躍るのであった。一度、頭の中を右から左に「あかーん!」て巨大なテロップが流れました。大人の役者の皆さんの支える柱としての大きさも味わうことができました。間に入る狂言の虎之介・福之助もよかったんだよなー。虎之介のお芝居に勘三郎に似た印象を受けた瞬間があって、わっ何でだろう、て思ったりした。一力茶屋の場はしつこさ含めて可愛らしかったです。お兄も妹も己の価値観一丁で喜怒哀楽。かわいい。