ナイロン100℃ スペシャルトークライブ

今年の本公演2本を観てメモリアル本1冊を購入した人対象の25周年記念イベント。ロフトプラスワン客席のテーブルを全て取り除きびっしりと椅子を敷きつめることで、応募者500人全員を昼夜2回で収めきった。「微妙な人数だったから。落ちる人のが少ないってのも嫌でしょ」みたいなことを主宰ケラリーノ・サンドロヴィッチが言ってて、演劇っていう生身のイベントをずっと何とかしてきてる人だなあと思う。かくして我々丸椅子軍団は前の人の尻に後ろの人の膝が刺さる勢いでひしめき、しかし個人的にはとても見やすく楽しむことができました。
私が訪れたのは夜の回で、第1部はケラリーノ・サンドロヴィッチと演劇ライター・徳永京子の2人がインタビューに近い形でお話。『わが闇』の辺りからあと何回できるか的なことを言っていたケラリーノ・サンドロヴィッチが、今は「次の25年」という言葉を発している。そしたら80歳だそうです。そしたら今まだ生まれてない人とかも観にきてるんだろうな、いいな。あと徳永氏がめちゃつまらない芝居観たとき休憩中に耐えられずケラリーノ・サンドロヴィッチにメールしちゃったって話笑った。今回もINU-KERA同様「ツイート禁止」札を使いながらいろんな話してくれました。映像も撮っていて、ピー音入りのダイジェスト版を次に出る『百年の秘密』DVDの特典映像として入れるつもりだそうです。第2部は看板役者のお姉さん組・犬山イヌコ峯村リエ。引き続き徳永氏の進行で『百年の秘密』の秘密、ではないけど「パインジュース、再演では実はパインジュースではなかった*1」「犬山イヌコは舞台裏でスコップの素振りをしていた*2」などかわいい裏話を聞かせてくれました。多分このパートはほぼ禁止札出てなかったかと。昼はみのすけ三宅弘城という布陣だったそうで、看板お兄さん2人のトークを聞けなかったのは無論残念ですし、大倉孝二に至っては今日がNODA・MAP初日なので来るわけもなくそこも普通に惜しく思うところではありますが、始まってしまえば正直わりとどっちでもいいというか、それどころじゃないというか。休憩明けの第3部で喜安浩平、吉増裕士、安澤千草、藤田秀世、廣川三憲。この面々が素で出てきたとき、想像以上にテンション上がってしまったので。だってあの、あれらの人たちだぜ。ケラ・犬山・峯村も入って2時間半のイベントの後半まるまる第3部だったので、ただただもう「劇団~ん」と感じ入るエピソードばかりが次々にこぼれ出していました。ツイート禁止多発。書いていいやつで言うと、昼の部でも出たという緊急代役の話題、『ナイス・エイジ』で喜安浩平が、『パン屋文六の思案』で廣川三憲がそれぞれ前日指名で代役に立ったって話。喜安浩平の、代役初日ずっと無我夢中でやっててノーミスで行けてたけど最後の瞬間にふっと元の役者の言い方なんかが過ってそこだけミスってしまったという話、聞き入ってしまったな。佐藤誓が「喜安も人間なんだなって安心した」て声かけてくれたってところまで痺れる。あと峯村リエから「キヤ坊」て呼ばれてるの可愛い。書いちゃいけないやつはみのすけのやつとか、みのすけのやつとか、あと劇団ぐるみのやつとかありました超喋りたい。この場にいないみのすけの話がまー今回も尽きることなく、昼は昼でまたちょっと違う流れだとは思うけどやはりその場にいない廣川三憲の話題が続いたそうで、愛される人ってのはいるもんですね。先日INU-KERAで劇団員たちの吉増裕士愛についてもちょっと聞いてたので、今日ご本人見てて改めて彼も愛されているなあと感じました。ご実家が北海道の漁師で昔小さいオットセイが網にかかり持って帰ってきたことがあったそうで、2日家に置いたけど結局海に逃がしたって話をしてくれたんだけど、皆して「吉増はあれ飼ってたんだよね、なんだっけ」「トドでしょ」「トド!トド!」て嬉しそうすぎるし記憶が大雑把。最後の最後はこれから何やりたいって話を最後ひとりずつ聞いてって、そこで語られたことにもやっぱり劇団だなーと思ったし、チームだなとか、職場なんだなとか、まあ同じことかもしれないけどいろんな色で思いました。開演前に過去作品の映像がダイジェストで流れててそれ見ながらうっすら思ってたことを、犬山イヌコが自分のやりたいこととして言ってくれて、ケラもやぶさかでないと答えていて、そこも嬉しかったです。あそうそう、休憩中には来られなかった人のビデオメッセージが流れたんですけど、三宅弘城の映像でなんも喋ってないカットが一瞬挿入されていて謎でした。大倉孝二は長い腕がフレームアウトしてどこまでも伸びてそうでした。みのすけはいっぱい喋ってた。「テント公演やりたい」「海辺のテントでひとり芝居」とか言ってました。

*1:アップルジュース。初演でパインはちょっと酸っぱかったので犬山リクエストで変えてもらったとのこと。なぜか峯村リエみのすけの要望だと思い込んでいた。「みのちゃん飲まないのに」てなっていた。

*2:ミミズ切るシーンの練習。初演で使ったスコップが小さめで客席から見えづらかったので再演で子供用のやや大きめのものに変えたところ、フチがカーブしていて思ったところに刃(?)が当たらなくなってしまった。なので毎回本番中に練習していたそうです。