RooTS Vol.05『秘密の花園』

今年の芝居一発目は唐十郎×福原充則。そういえば去年の観劇初めも柄本佑が出ていた。第2幕の前に係員が前方席の客にビニールシートを配っていて、私は「ああ福原演出だからな」と思ったけど近くに座っていたおじさん二人連れは「唐十郎だもんな」と言っていたので、つまりは本水不可避。
頭から尻尾まで怒涛のケレン。コレも私は「福原〜ァ」と思うし、唐フォロワーは「唐〜ァ」と思うのだろう*1。このホンと演出をもってするに、現実はかくも脆い。何が現で何が夢か。誰がイチヨで誰がモロハか。二役演じた寺島しのぶ、強くて可愛くもあった。田口トモロヲの大貫さんも強くて可愛く、二人してヤバく、序盤からこの二人それぞれが繰り出すワールドにすぐ乗る柄本佑のアキヨシの、その乗りようがまたとてもよかった。問答無用にすぐ乗りながら時々尋ねたりもするのが。いい人間の色気という感じがしました。あの頃のとにかく楽しくなっちゃう彼らの雰囲気よかった。水が出てきてからの各人の水撒き散らしぶりは言うまでもない。池田鉄洋のそこはかとないデーモニズム。転がるに破れると書いて玉置玲央、あるいは消える魔球と書いて玉置玲央。何だったんだあのファミリーは。男女問わず観客の爆笑かっさらった川面千晶。何なんだあのお母さんは。いろんなルートを指でなぞって、やはり辿り着けない。劇中に本多劇場での初演への言及があるの、いとおしかったです。過去の上演の演出や演技も知りたくなりつつ、私にはコレがこの作品ということになる。面白かった。いい作品。風邪ひかないでねと願う。

*1:言い方はともかくとして。