『表に出ろいっ! English version “One Green Bottle”』

2010年のジャパニーズバージョンは観た。とにかく中村勘三郎野田秀樹が比喩でなく大暴れだったのを覚えている。今回はイングリッシュ、イヤホンガイド付きで。例によって最初のうちは元の台詞がうまく聞けなかったりしたけど次第に慣れた。
最初のテレビのアレはすっかり忘れていた。それとも前はなかったのかな。観終わってからアレを思い出してアレ、あそうかいいのか、みたいになる時間がちょっとあって楽しかった。お父さんの印象は当たり前だけどグググと変わってる。勘三郎野田秀樹のときは、私当時「オモバカ」って言ったけどホント声も身体も馬鹿みたいにぶつけ合ってヘトヘトになるような夫婦だった。なので今日もキャサリン・ハンターのお父さんが玄関に向かうの止めに追った野田秀樹のお母さんが後ろからドロップキックくらわすみたいな想像を一瞬しちゃったけどそんなことをする訳はないのだった。どうかしていたなアレは。そしてドロップキックをしない戦い方もある。キャサリンという女性が演じた父さんはお父さん的、男性的クズの面ぐいぐい伝えてくるところがあって、見ながらあたかも家族の一員のように「お前じゃん!お前がじゃーん!」とオンナ徒党に加担しちゃう時間あった。男がやるほうがなんぼか許されるってことなのか、考えだすと不思議。それと、登場人物3人が互いの傾倒するものを屁とも思わなかったり馬鹿にしたりするのですけど、良くないと思う反面こういう「全然良さわからん」という態度の表明は清々しくもある。あるというのがわかる自分も覚えておこうと思う。グリン・プリチャードの娘役、登場から笑いが起こる迫力。この娘が持つべき訳のわからなさをドカンと発してくれた。こちらの見方としてはさらに吹き替えも乗っかるので娘の気持ちのわからなさ相当複雑に。娘役の面白さも堪能させてもらいました。吹き替えの御三方でもコレいつかやってみてほしいですよね。大竹しのぶに腹たつだろうし阿部サダヲの訳わからなさ見たい。野田秀樹のあのお母さん、誰か友達と約束してるんじゃなくてひとりでコンサート行ってるんだな。終盤で出てくる指輪のくだりの台詞も印象的。お母さんの心もまた全ては知りきれていないと思うんだ。