『子供の事情』

10歳どうやる、と思ってたけどこうか。世界や経験値の縮尺が違うだけで要はこういうことってことか。天海祐希のアニキが背の高さとボーイッシュな美しさとで、小学校のときの同級生を思い出した。彼女も正義感強かったけどアニキタイプではなかったな。放課後教室に残ってる子たちだからか男子にモテモテ感のある子がいなくて、ていうか平均年齢まあまあ高くて笑う。そんな中「三谷幸喜です」と自己紹介する子が林遣都だった訳ですが、よかったなー。特に声。語り口も込みでの印象なんだけど三谷幸喜としても役どころとしてもぐっと来るほど声よかった。このまま例えばEテレの人形劇にも置き換えられる。なんていうの、キャラクターとして確立されてた。大泉洋の任されてるやつの大きさおかしさ面白いし頼もしいし、最後アレ本当に涙を流しているんだなあ。あんなことで。あの子10歳だから仕方ないけど。なんかもう凄いなって気持ちになってしまった。ああして10歳の彼らが交わす言葉に、そうだ10歳だものまだ幾らでもだよって思い、でも幾つの歳同士でもこんな風に言葉をかけられたらいい、40にも50にも60にも、まあそれは皆年上だが、ここまででなくても言えたい。言える肚を持っておけたらなあと思うのだった。大きくなった世界の縮尺をもう一度上手に考えれば、言えるかもしれない。最後の最後、映像だとカーテンコールまで見せてもらってようやく気づく、ああ本当にあの景色が遠くなったんだってこと。直前まさに「ああ実際は遠ざかる訳ではないよな」と思いながら見てたのでウワーてなった。映像として再現するのは逆に難しい、劇場に足を運んだ人たちのためのものだと思う。そこはそれ私もあっち側にいる立場のときもあるので、心から祝福の気持ちです。