ほりぶん『牛久沼』

来たぜ王子の北とぴあカナリアホールの天井にはなぜかシャンデリアが燦然と輝く。開演するまでついまじまじと見てしまった。社交ダンスにうってつけの部屋だ。

女8人ワンピース集団の*1うなぎをめぐる物語。劇中の台詞に「うなぎ欲しさに気でも狂ったか」というのがありましたが、最も端的に内容を表していると思う。うなぎの奪い合いという演劇でありコントでありスポーツであり総合格闘技でした。両側から囲むタイプの客席がこの出し物には最適ってくらい合っていて、皆で観ている感覚がまたサイコーに気持ちいい。そして私が中学生だったら絶対自分もやりたくなってるやつだ。高校・大学生でも多分やりたがるけど多少やっていいのかということは思うと思う。つまりは今でもやりたいよ。今だと喉と身体がもつかという問題も比重を増しますのでより口にしないというだけのことです。うなぎ以外に家族愛が一貫しているところも強いし、反面、人付き合いにおける外面を全部剥ぐとこうなるとか、本能的に好きになれない奴いるの如何ともしがたいとか、そういう冷徹さも嬉しい。たった1時間、鮮やかで時に無意味な演出のなかで、8人が8人とも素晴らしい目つきを見せてくれた。ほりぶんのツインタワー川上友里と鯨井墨子、何れ劣らぬパフォーマンスでした。あんな風に力一杯生きられたらと、思うし思わない。

*1:ワンピースはほりぶんのユニフォームらしいので内容ではない。