日本総合悲劇協会『業音』

初演未見、戯曲で読んでかなりヘビーだった記憶があったけど筋の詳細は覚えていなかった。ヘビー大丈夫かな、ショック受けすぎても恐ろしいけど感じなさ過ぎても自分が心配になるな、なんて考えつつ開演前の舞台を眺めていた。
その辺り結局は大人計画・ニッソーヒの皆様方に任せておけばよかったって話で、始まってから終わるまでずっとワクワク観ることができた。こんな言い方雑だけどホントつまんない時間がなくて、いつだって物語のその先が気になるし人々の機微がめちゃ面白い。彼らが作り出す人物像の面白さ、なんて言ったらいいの、3Dみたいなものです。どう考えても立派とは言えない所謂ふてえ野郎ばかりで、それぞれかなりの事情あって大変だなとは思うけど同情って気分にはならなくて、ただその立体的で奇妙な人的魅力のほうに好奇心がわく。それでその人の図太さを肯定する訳でもないけれど。最初のシーンを見ながら私はナチュラルに謝らない人や罪を認めない人のことをちょっと考えていて、最後のシーンでは彼女の独白聞きながら嘘だと先に思っていた。まあ思いたいって願望もちょっと入ってたと思うけどもう十分に伝わっていたということだから凄い芝居だなと思う。なんだかそういう人間の図太さや都合よさに賭けて祈ったんだな私は。て思うとそれも凄いなと思う。面白かったなー格好よかったな。