ほりぶん『得て』

1月にナカゴー見て、同じ鎌田順也の書くユニット・ほりぶんのチケットを押さえた。ちょっと怖いなと思ってたのはどうもホラーっぽいということ以上に、開幕してからツイッターに次々流れてくる絶賛でした。いやいやハードルとかアレせずに観に行きたいのよという声も届かず*1どんどん増えてったの、本当に注目の火がついてるんだなと思った。今日はそういうのを目撃しにいくんだなとやや緊張して阿佐ヶ谷に向かった。
心配は無用でした。ホラーはあったけど笑いも溢れんばかりにあり、そして物語も確かにあった。はー怖かった可笑しかった、そしてぐっと来た。何に来たのかってあまりうまく説明が見当たらないけど、総合するに大庭ちゃんのことをすごく好きになったってことかなと思う。私が。登場したばかりの頃彼女が喋るのを見てなんかいい子なんだなって思い、それから実に色々聞いて、最後の方はもはや目を見て頷くぐらいの気持ちになっていた。観終えて家に帰ってごはん食べながら、大庭ちゃんは死んでしまってもういないんだなと改めて思い出し、ひょっとしたら死んだ大庭ちゃんを思って彼女のためにこの物語が書かれたんじゃないかと考えて、こんなの書いてもらえる大庭ちゃんはやっぱりいい奴だな、この世にもういないのが勿体無い、惜しい人をなくしたなと思った。というほどである。川上友里凄いよ。凄く沢山の顔を見たよ。4人の女優は揃って素晴らしい攻撃力だった。墨井鯨子が序盤に敬礼で勢いよく己の額を打って意味なく鈍い音響かせたときに私の脳も揺れたし、上田遥が震えるくだりで放った台詞には実に勇気づけられた。青山祥子、顔から声から出立さんに大当たりでした。本当に、あのお家芸とも呼ばれるアレから暫くして、あの新たな展開が生まれてゆくところ本当にわくわくした。なんだこの物語は。さよなら大庭ちゃん。

*1:発してないからね。