NODA・MAP『足跡姫』

趣旨と合わせて聞いたこのタイトルめちゃくちゃカッコイイなって思ってた。いつものことで誰が出るのかぼんやり忘れてて、劇場のポスター眺めて新しく楽しみになって踏み入る。開幕してもう1ヶ月くらいになるでしょ。
でも皆いい声使ってた。野田秀樹が終盤少し枯れ気味だったくらいだ。鈴木杏凄くいい声。あの人物の声そのものだったと思う。池谷のぶえもとてもいい声。知ってる。序盤で出てきた佐藤隆太池谷のぶえの話聞き様も何だかとても好きでした。古田新太にいっぱい笑わせてもらったし、持ち技も沢山見せてもらったな。筋の書き出しバカだったなー。隣の席の知らん人と同じ角度で身を揺すって笑った。中村扇雀の存在、それに野田版歌舞伎のモチーフや狂言落語の世界、海外の演劇も、いろんな舞台芸術が所々でこの作品の中にちょこちょこ顔を出すのいいなあと思う。皆あの人と仲良しで、力を貸しに寄ってくれた感じがする。足跡姫そのものは私が最初に想像したものとは違う要素を含む存在になっていて、そりゃ最初から読める設定のみで行く野田秀樹ではないやねと思いつつ、なので物語と思いとが全部は混じり合わず2つ並んで舞台に載っているような印象を受けました。私はあの人がそのことでいつ頃どのようでどんなことを言っていたとか当時もその後も知ろうとしなかったからその辺何がどこまでそのままなのかわからない。それもあってあそこで宮沢りえが語る喪失ひとつひとつがショッキングでもあった。嫌だなあ。うまく説明つかないけどあの役が妻夫木聡でよかったと思う。でも毎日アレを経験するのは淋しいだろうな。そして毎日ソレを聞く野田秀樹の気持ちはどんなだろうな。淋しさや悲しさ、不在もいつか終わるものにしてくれればよかったのに、神様。屁理屈でもってそう思う。穴を蹴飛ばす様を想像して、けど落ちるか端の土がえぐれるだけだった。嫌だなあもう。また劇場で彼の話をしてね野田秀樹