月影番外地『どどめ雪』

チケット取ってると思いきや取ってなかった。テヘと笑って当日券販売の列へ。受付開始前に行ったので吹き荒ぶ風を浴びて心は早くもどどめ色です。明日と千秋楽はさらに混むって話ですが今日も今日とて通路ぱんぱんだった。当日パンフの福原充則のメッセージには主に「携帯電話の電源切って」てことだけが書かれていた。どんないい文書いてるかと思ったら。確かに何より大切だよ。
イヤそんで、死角なしでした本編。キレキレの脚本とバキバキの演出。ダリャアウリャアの名演技。待て、最後の雑すぎる。や、ホント役者陣死角なしです。女優はそりゃ無論ですが男子、男子も凄くよかった。利重剛いいねえ!ああいう人がいていいねえ。あの人いなかったらぶっ壊れちゃうもんね。田村健太郎も見事に仕上がってる。面白えよう。なんつうの、そりゃ福原作品ですから劇中パンチラインの連続でソレにも確実に打たれるわけですが、彼らが発するもっとどうでもいい、「誰も」とか「めんどくせえな」とかそういう普通の台詞も凄く効いてんだ。男らしいっていうとちょい語弊あるけど日々で見かける男の人らしさがありました。そんで女子は、女優は、もう声からいいんだよなー。声だけで不穏やバケモンを飼ってる匂い出てるもの。あのアレ皆で食べてるシーンのどうかしてる感じ最高だったし。かっけーな木野花。罪とか罪悪感とか見てる見てないのこととか、そのこと考えてると思い出すことや人があって、奥歯とか色々噛みしめる。本当に4人ともよかった。あと女きょうだいの関係のややこしさみたいなんもよくできてた。だから姉妹ものってあるのだな。終演後の劇場からロビーに出るまでのなかなか動かない行列に並んで、流れ続けるあの曲を聴きながら私は、特に何もない上手の奥の辺りをぼんやりと見ていて、なんだか葬式帰りみたいだった。また何年かしてから見たい。