阿佐ヶ谷スパイダース『はたらくおとこ』

阿佐スパ・リサージェンス。と銘打たれてる訳でもなんでもないですが個人的には久々「阿佐スパだ!」つって観にきた本多劇場。喉風邪治りかけでしたが巧みに飴を投入することで難なくノー咳で観られました。この芝居のクライマックスで咳込むの色々シャレにならないと知っている。知ってはいるけど劇場で観るのはこの再演が初めてです*1
なあ面白いよな阿佐ヶ谷スパイダース!って空き地のガキ大将か親戚のおじさんみたいな感想ですいません。始まってからオープニング映像入るまでに何度「いい脚本」「なんていい脚本」「これはいい脚本」「出た、いい脚本」て思ったことか。笑いとコミュニケーションの感覚がキレキレで若かりし長塚圭史の才気に今また痺れるという。好きになったわーこういうとこ。時々テレビで俳優さんがコントやって面白いですよみたいのやるけど、別にコントにしなくても演劇にこんな面白い時間あるんすよね。皆に見せてあげたい。役名もいいんだよなー。前田兄弟も佐藤兄弟も。池田鉄洋の役名を字面で見て「あっこの字なんだ」て思うと同時に松村武の声でバカ付きで聞こえてた。あとあのシーンで即あの歌が脳裏に響いたから、松村武の形状記憶金属音ボイスすげーなと思う。またいい芝居するんですわ。この人と中村まこと池田成志、劇中年長者でもあるところの御三方は芝居もそうだし声、何なん。茅ヶ崎さんと夏目さんのまだ何でもないシーンで声のよさに「ぐはっ」てなったりするよ。先に声の話になっちゃったんで付け足しぽくなっちゃうのアレですが芝居がもう、太い柱である。どうしてこのサイズの家屋にこんないい柱がこんなに沢山か。屋根がどこまででも伸ばせるよ*2。こんな話だから笑いたおすし全然泣かないけど、最後の茅ヶ崎さんのアレんとこだけ泣きそうになっちゃうんだよな。この作品をいま観てあの頃とはまた違う色々が乗っかるだろうって話もあるけど、個人的には1箇所除いてそういうの無かった。なんの話かってやっぱり茅ヶ崎さんの抱えるものの話だったんだ*3中村まことは何だよもう。私の心が飛び降り続けるよ。阿佐ヶ谷スパイダースの皆さんは阿佐ヶ谷スパイダースらしかった。阿佐ヶ谷スパイダースは、驚かせるし若いしイカレてるし血とか出ちゃうし終わったと思いきやなかなか終わらない。居たね阿佐ヶ谷スパイダース。2016年の秋にも。お会いできて光栄です。

*1:初演はテレビで見ました。

*2:例えたせいでなんの話かわからなくなった。よさを褒めたいだけです。

*3:それを反射して夏目さんの話でもある訳ですが。