真田丸

「信之」「昌幸」、そして「歳月」を置いて「幸村」の日。三谷幸喜の描く彼は、父親譲りのスタイルで息子にくじを引かせ、「幸」の字に合わせる文字を選んだ。そんで出たのが「村」。「村」て。と自分で思ったろうし、それを「面白い」と言って決めたのも面白かった。幸村、ハッピービレッジ。ふざけてすみません。けど片桐且元と会ってきた後、この九度山村でこうして暮らす今を幸せだと言う信繁にあなたの幸せは関係ないときりは言い放った。名前を幸村に変えて幸せな村の暮らしを出てゆくのだなあと少しこじつけて思いをはせる。それにしてもきりさんはつくづくフツーの女子でないね。フツー止めるんじゃないのか。信繁もそう思ってたしそう言った。この物語で彼女が司っているものが垣間見える。きりとの対話が自分との対話でもあり、運命との対話でもあるんだと思う。運命かー。縁側でひとり考える信繁の中に去来する思い出、あまりにも強烈過ぎた天才の在りし日の姿から始まって、けど思い出してるのは今日の日の決断に直結する言葉だけじゃなかった。岩櫃城任されていっぱいいっぱいの兄上とか出てきて笑ってしまった。コンプレックス、頼りにされたこと、大バクチの大見得。呼ぶ鐘の音。やっぱり、幸せを考えるなら行くのは正解じゃないと信繁は知っていたと思う。でも、行くんだよ。方広寺の鐘の一件では片桐且元の胃をおいたわしく思いつつ清韓のキレキレな芝居を堪能しました。植本潤。「ハッ!ハーハーハーハー!」て笑ってたよ。台本にどう書いてあるんだ。