真田丸

最後のシーン、現実のようでも誰かの夢の中のようでもあった。昔に返った秀吉の心に信繁が付き合ってあげているようで、昔を思う信繁の心に夢の中の秀吉様が付き合ってくれたようでもあった。史実とかとはまた別に、この物語の中でアレが現実だったのか、そんな想いがそこに在ったという意味で真実だったのか、そういう領域を描き出すのは時に視聴者に違和感を与えることもあると思うけど私は嫌いでない。ばば様が死ぬ前一度蘇って兄上の声を聞いて確かなメッセージを伝えたときも、そんなことを思っていた。誰かの夢を叶えるのも劇やフィクションの仕事だと思うから。なんつって「そりゃねーわ」と思うこともモノによってはある訳で、そこは作劇の力にかかっているのだろうけど。今日はずっと信繁の気持ちのこと考えていた。久しぶりに堺雅人の少し微笑んで見えてしまう顔で何も言わないあの感じの威力を正面から受けていた。でもってポイントは少し違うけどその5倍か100倍くらいつらいお気持ちをもしかして治部殿は抱えているのではないかと思ったりするとそれもいたたまれない。清正殿はわんわん泣いていたけれど、治部だってきっともうぜんぜん冷静ではないのだと思う心の中は。沼田の大叔父上の最期は一瞬だったけど凄くいいお別れだった。ずっとああいう人で貫いて、明るさすら感じさせてくれた。今日また久しぶりににいろんな人が登場して、また世の中が動き出すんだなと思わされる。兄上はもうすっかり真田の大黒柱だし、真田の兄弟が思ってた以上にお互いへの気持ちをなくさないままここまで来ているのが何とも。

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