真田丸

真田家再会が嬉しい。お兄ちゃんは弟といるとお兄ちゃんの顔になるし、弟はお兄ちゃんといると弟の顔になるなあ。姉上のことも含め、家族の仲のよさが今日の傷ついた気持ちを支えてくれた。大阪城を見上げてその落とし方を考えようとする父上、以前ならわくわくしたはずなのにそうならない。ひんやりとした心で遠巻きに見ている自分がちょっと嫌になった。誰も口にしなくても時代に取り残されたという言葉が焼き付けられる*1。武力で上下を決めてきた彼らが、ああして言葉ひとつで決められて徳川の下に置かれること。父に直接会ってくれと秀吉に頼み込んだとき、まじめに礼儀正しくふっかけて「恫喝してます」と信繁は言い放った*2。もっと簡単な話なら、そんな若者を気に入ってよきに計らってくれるのだろうに、秀吉はいつもそうじゃない。頼みをきいてやったってのを存分に示しながら、どうするか決められるのは誰かということを叩きつけてくるんだ。全然敵わないんだ。上田にいた頃こんな風に信繁の気持ちに寄り添い続けることなかったかもしれないな。それと、自分がこれまで生きてきた時代が明らかに終わらされつつあることについて、兄上の口からその複雑な思いを聞く形になったのが、少し意外でもあり、故に兄上がどれだけ真田のことを思い、父上のことを理解しようと努めてきたか考えさせられました。

*1:姉上の件では「ろくな思い出がない」という言葉が焼き付けられた。

*2:堺雅人こういうの折り紙付きで上手い。